明治安田生命保険相互会社 入社案内
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社長メッセージ08 持続可能な社会の実現が求められるなかで、資本主義の限界やポスト資本主義が議論されています。資本主義自体が否定されるべきものであるかはわかりませんが、少なくとも株主至上主義的な資本主義には限界がきているというのが、多くの人が考えていることだと思います。現在では、企業活動に関わるステークホルダーへの長期的かつ継続的な利益還元をめざす「ステークホルダー資本主義」が唱えられ、公益目的を定款に明記する「ベネフィットコーポレーション」が注目されています。こうした動きは今後も大きなうねりとなって進んでいくものと考えられますが、「相互会社」である当社にとっては、追い風であると考えています。そもそも、「相互会社」は保険業法で保険会社のみに認められている特別な会社形態です。「相互会社」はお客さま一人ひとりが会社の構成員となるため、より長期的な時間軸で、お客さまの意思を経営に反映し、また、お客さまが暮らす地域社会を大切にする経営を行なうことができると考えています。当社は2020年4月に、10年後(2030年)にめざす姿を「『ひとに健康を、まちに元気を。』最も身近なリーディング生保へ」と定め、相互会社として、「社会的価値」と「経済的価値」の双方の向上をめざす10年計画「MY Mutual Way 2030」をスタートしました。 この10年計画のもと、2021年度から開始した3ヵ年プログラム「MY Mutual Way Ⅰ期」(2021〜2023年度)では、制度・インフラ等の抜本的な見直しを行なう「4『大』改革」と、お客さまの健康増進を応援する「みんなの健活プロジェクト」、豊かな地域づくりへの貢献をめざす「地元の元気プロジェクト」の「2『大』プロジェクト」に、「デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略」を融合させ、「10年後(2030年)にめざす姿」の実現に向けた成長軌道の確保に取り組みました。 そして、2024年度から開始した新たな3ヵ年プログラム「MY Mutual Way Ⅱ期」(2024〜2026年度)では、「生命保険会社の役割を超える」ことをめざしていきます。「生命保険会社の役割を超える」という言葉には、「保障とアフターフォローの提供」という生命保険会社の従来の役割を大切にしながら、2「大」プロジェクトの取組みを強化することで、「ヘルスケア・QOLの向上」と「地域活性化」という2つの方向にさらに役割を拡充していく、という強い想いが込められています。  これらを必ず実現する、という決意を込めて、当社のブランド通称を「明治安田生命」から「明治安田」といたしました。「MY Mutual Way Ⅱ期」では、社会課題の解決に貢献する取組みをさらに進め、グループベースの持続的な成長を実現し、お客さま・社会への還元の拡充をめざしてまいります。 当社は、企業理念「明治安田フィロソフィー」に共感していただける方々を歓迎します。「明治安田フィロソフィー」は、決して難しいものではありません。「社会に貢献したい」という気持ちや、「誰かの幸せになるために、何かをしたい」という想いがその原点です。人と社会とのつながり・絆のなかで、常に他者への感謝を忘れずに、自己の成長や感動や幸せを求めたいという気持ちが大切です。私は、従業員に対して、人間には二つの「きづく幸せ」があると伝えています。一つは、「築く幸せ」。これは、個々が自分の夢、目標を思い描いてチャレンジするため、口に出して計画を立てて、たゆまず努力することで「築く幸せ」です。もう一つは、「気づく幸せ」。道端にある名もない草花に目を留めて美しいと感じたり、人との出会いを当たり前と思わず、常に感謝するという「気づく幸せ」です。この二つの「きづく幸せ」をあわせ持つ人こそが、「経済的価値」だけでなく「社会的価値」を生み出せると信じています。 みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています。10年計画「MY Mutual Way 2030」の概要とめざす姿学生のみなさまへ伝えたいこと

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