1881年(明治14年)、福沢諭吉の門下生であった阿部泰蔵が三菱の基礎づくりに貢献した荘田平五郎らとともに設立したのが「有限明治生命保険会社」です。
日本ではじめて統計処理により算出される予定死亡率などから保険料を導いた近代的生命保険事業として誕生しました。
当初は寿命を保証する会社と誤解されるなど困難な状況でしたが、生命保険の普及にいそしみました。
1880年(明治13年)、安田善次郎は500名の希望者を募り「共済五百名社」を設立しました。この仕組みは「賦課式保険」と呼ばれ、加入者を限定し、支払った保険金の負担がそのまま加入者に均等に「賦課」されるものでした。わかりやすい制度をテーマにスタートしましたが、試行錯誤の後、1894年(明治27年)に近代的生命保険会社「共済生命保険合資会社」として改組し、のちの安田生命として発展しました。
⽂明開化の華やかさの⼀⽅、⼀家の⼤⿊柱を失った遺族の悲惨な状況を⽬の当たりにして、相互扶助の精神に基づいた強い使命感が善次郎と泰蔵両者の胸中にあったと⾔えるでしょう。創業者の想いを受け継ぎ、明治初期から激変する時代に対応しつつ、お客さまの安心を守ってきた明治生命と安田生命は、日本で最も「歴史と伝統」のある生命保険会社であり、その2社が2004年1月に合併し、21世紀生まれの「若々しい」生命保険会社として、明治安田が誕生しました。そして、2017年4⽉には、創業的⾒直しともいえる、新たな企業理念「明治安田フィロソフィー」を制定しました。私たちはこれからも、時代を超えて「確かな安心を、いつまでも」お届けしていくために、「新たなアフターフォロー」をお客さまの生涯にわたって提供し、100年先も続く安定した経営を行ない、企業ビジョン「信頼を得て選ばれ続ける、人に一番やさしい生命保険会社」の実現をめざしていきます。