当社は、「明治生命」と「安田生命」が合併して誕生した、140年以上の歴史と伝統を持ち合わせる生命保険会社のパイオニアです。「明治生命」と「安田生命」は、ともに創業以来、二度にわたる世界大戦の惨禍、オイルショックなど、歴史に残る数々の大きな困難を乗り越えてきました。
そして、2004年1月の合併以降、2005年の二度にわたる行政処分を受け、「お客さまを大切にする会社」に徹することを誓い、お客さま・社会から失った信頼の回復と抜本的な経営改革に取り組みました。また、東日本大震災後の過酷な状況のなかでのアフターフォロー等を通じて、お客さまを大切にする経営を一貫して推進し、「お客さま志向」の強みを確立してきました。この「お客さまを大切にする志」に終着点はありません。負の遺産・記憶を決して風化させず、同時に環境変化に機敏・柔軟に対応し「時代を超えて進化するお客さま志向」をさらに追求していきます。
コロナ禍や地政学リスクの高まりなど大きな環境変化によって格差・分断が拡大し、孤独や孤立が課題視されているなかで、人と人との絆や共感、持続可能な社会の大切さの認識はより深まったと感じています。生命保険とSDGsとの関係に焦点を当てると、生命保険はその活動自体が、お互いを助けあう「相互扶助」の精神に基づき、お客さま一人ひとりの安心や幸せを持続可能にするきわめて人間らしい営みでありSDGsそのものであると考えます。
当社は「確かな安心を、いつまでも」という経営理念を掲げ、長期的に安定した経営と、お客さま一人ひとりの人生に寄り添うアフターフォローのご提供をめざしており、これらは持続可能な社会の実現を掲げるSDGsの理念と軌を一にするものです。
「みんなの健活プロジェクト」の推進を通じた「健康寿命の延伸」、「地元の元気プロジェクト」の推進、および「明治安田Jリーグ」の応援等を通じた「地方創生の推進」、従業員がいきいきと活躍できる職場環境の整備などにおいて、さまざまな活動を通じて、SDGsの達成や社会課題の解決、そして持続可能な社会の実現に貢献していきます。
このように、当社は、「歴史と伝統」のある健全な生命保険会社でありながら、「新しいことにチャレンジ」している、そういう生命保険会社だと思っています。