明治安田

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  • 2024.04.11
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  • 2024.03.01
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  • 2023.12.01
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NEWS

社長メッセージ

企業も人もありようが
問われる時代

お客さまに「確かな安心をいつまでも」お届けすること。
この使命のもと、お客さま・地域社会・未来世代・働く仲間との絆を大切に、
私たちは「信頼を得て選ばれ続ける、人に一番やさしい生命保険会社」をめざしていきます。

取締役 代表執行役社長
グループCEO

「明治安田生命保険相互会社」はどのような会社なのか

当社は、「明治生命」と「安田生命」が合併して誕生した、140年以上の歴史と伝統を持ち合わせる生命保険会社のパイオニアです。「明治生命」と「安田生命」は、ともに創業以来、二度にわたる世界大戦の惨禍、オイルショックなど、歴史に残る数々の大きな困難を乗り越えてきました。
そして、2004年1月の合併以降、2005年の二度にわたる行政処分を受け、「お客さまを大切にする会社」に徹することを誓い、お客さま・社会から失った信頼の回復と抜本的な経営改革に取り組みました。また、東日本大震災後の過酷な状況のなかでのアフターフォロー等を通じて、お客さまを大切にする経営を一貫して推進し、「お客さま志向」の強みを確立してきました。この「お客さまを大切にする志」に終着点はありません。負の遺産・記憶を決して風化させず、同時に環境変化に機敏・柔軟に対応し「時代を超えて進化するお客さま志向」をさらに追求していきます。
コロナ禍や地政学リスクの高まりなど大きな環境変化によって格差・分断が拡大し、孤独や孤立が課題視されているなかで、人と人との絆や共感、持続可能な社会の大切さの認識はより深まったと感じています。生命保険とSDGsとの関係に焦点を当てると、生命保険はその活動自体が、お互いを助けあう「相互扶助」の精神に基づき、お客さま一人ひとりの安心や幸せを持続可能にするきわめて人間らしい営みでありSDGsそのものであると考えます。
当社は「確かな安心を、いつまでも」という経営理念を掲げ、長期的に安定した経営と、お客さま一人ひとりの人生に寄り添うアフターフォローのご提供をめざしており、これらは持続可能な社会の実現を掲げるSDGsの理念と軌を一にするものです。
「みんなの健活プロジェクト」の推進を通じた「健康寿命の延伸」、「地元の元気プロジェクト」の推進、および「明治安田Jリーグ」の応援等を通じた「地方創生の推進」、従業員がいきいきと活躍できる職場環境の整備などにおいて、さまざまな活動を通じて、SDGsの達成や社会課題の解決、そして持続可能な社会の実現に貢献していきます。
このように、当社は、「歴史と伝統」のある健全な生命保険会社でありながら、「新しいことにチャレンジ」している、そういう生命保険会社だと思っています。

企業理念「明治安田フィロソフィー」について

みなさんは、「パーパス経営」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「パーパス経営」とは、企業が自社の存在意義や価値観を社会に示し、戦略的にサステイナビリティ活動を行なっていくことです。社会にはさまざまな問題が山積しており、企業が株価を上げることや収益の最大化だけに終始していてはステークホルダーとの信頼関係は構築できません。社会の課題解決に取り組むことで会社の持続的な発展を実現していく「CSV(Creating Shared Value)」の考え方を取り入れることが大切です。
当社では、2017年から企業理念「明治安田フィロソフィー」を経営のど真ん中に据える「パーパス経営」を実践しています。

-お客さまに「確かな安心をいつまでも」お届けすること。この使命のもと、お客さま・地域社会・未来世代・働く仲間との絆を大切に、私たちは「信頼を得て選ばれ続ける、人に一番やさしい生命保険会社 」をめざしていく-

このような想いが込められた「明治安田フィロソフィー」は、当社(私たち)が「何者で」「何をめざし」「何を大切にしているのか」を指し示すものであり、当社の方針・規程等の最上位に位置し、私たちの日々の業務における判断・行動の基準、言わば「羅針盤」の役割を果たすものです。当社では、この「明治安田フィロソフィー」を、従業員一人ひとりが「自分ごと化」して、体現できる人財になろうと取り組んでいます。
「明治安田フィロソフィー」を「自分ごと化」するためには何が必要でしょうか。そもそも「自分ごと化」とは「対象の物事を、自分のこととして捉えること」です。しかし、従業員も私も、会社のために生まれてきたわけでも、会社のためだけに生きているわけでもありません。人生の意味や生き方・価値観はひとそれぞれです。
ただ、「使命感を持って、ひととの絆や出会いを大切に、自分らしく自分の成長を感じながら生きる」ことは、多くの人にとって幸せなことではないでしょうか。一人ひとりが持つ、「自身の価値観」と「会社の価値観」を心のなかで対話させて、化学反応を起こすことが「自分ごと化」につながるのだと考えます。
そして、「明治安田フィロソフィー」を体現することができたとき、一人ひとりが、真摯に誠実に自分の幸せを追求し行動したことが、結果としてお客さま満足度の向上につながり、結果として会社のブランド価値は向上し、結果として会社は成長・発展するのだと思います。
そうすればもちろん、従業員の処遇なども上がっていきます。こうした美しい循環をなんとしても創りたい。その出発点は私たち一人ひとりの心の「ありよう」だと思っています。

生命保険業界を取り巻く環境と展望

日本は少子高齢化・人口減少が進み、今後も税金を納める人が減る一方、社会保障費は増加していきます。このように、ますます社会保障制度の在り方が問われるなかで、これからも社会保障制度を補完する民間生命保険会社の果たす役割はどんどん大きくなっていくと思います。そのようななかで生命保険会社が果たすべき使命は、1枚1枚、目に見える保険証券を紡ぎ出し、次世代に「確かな安心を、いつまでも」届けていくことだと思います。
また、コロナ禍は、急速かつ強制的に社会全体のデジタル化をもたらしました。デジタル化・AIの進化、データ至上主義の流れが加速するなか、「人間の役割の再定義」が迫られていると感じています。AIやロボットは「不安」を感じることがありません。「不安」に共感し寄り添えるのは人間だけです。また、AIやロボットは一期一会の出会いに感謝・感動の涙を流すことがありません。お客さまや働く仲間と感謝・感動の絆を紡ぐことができるのは人間だけです。
これからの時代は、デジタルを手段として使いこなすことが求められる一方で、人にしかできないことによって付加価値を高め、人とデジタルを融合させ、お客さま一人ひとり、その時その時の要望に応えられるよう活動を行なっていくことが大切だと考えます。

10年計画「MY Mutual Way 2030」の概要とめざす姿

持続可能な社会の実現が求められるなかで、資本主義の限界やポスト資本主義が議論されています。資本主義自体が否定されるべきものであるかはわかりませんが、少なくとも株主至上主義的な資本主義には限界がきているというのが、多くの人が考えていることだと思います。現在では、企業活動に関わるステークホルダーへの長期的かつ継続的な利益還元をめざす「ステークホルダー資本主義」が唱えられています。こうした動きは今後も大きなうねりとなって進んでいくものと考えられますが、「相互会社」である当社にとっては、追い風であると考えています。
そもそも、「相互会社」は保険業法で保険会社のみに認められている特別な会社形態です。「相互会社」はお客さま一人ひとりが会社の構成員となるため、より長期的な時間軸で、お客さまの意思を経営に反映し、また、お客さまが暮らす地域社会を大切にする経営を行なうことができると考えています。
2020年4月にスタートした10年計画「MY Mutual Way 2030」は、当社が相互会社として、今後超長期の将来にわたり、ご契約者の利益を追求することを約束した計画です。この10年計画では、「10年後にめざす姿」を「『ひとに健康を、まちに元気を。』最も身近なリーディング生保へ」と定め、当社の「経済的価値」だけでなく「社会的価値」もしっかりと創造していくこととしており、コロナ禍を契機とした環境変化等をふまえ、これらの前提・土台となる持続可能な社会づくりへの貢献にかかる取組みも強化していきます。
「社会的価値」を当社の「10年後にめざす姿」に照らして考えるならば、「健康寿命の延伸」という社会課題に対しては「みんなの健活プロジェクト」の推進等を通じて、従来の生命保険のビジネスモデルを大きく転換し、お客さまが健康を損なったときの支えとなるようリスクに備える役割から、お客さまが健康を損なう前に、健康増進を働きかける役割にまで広げていきます。「地方創生」という社会課題に対しては「地元の元気プロジェクト」および「明治安田Jリーグ」の応援等を通じて、すべての従業員が地域と関わり、地域に貢献していくことで、例えば、少子化や核家族化、高齢化などが相まって、増加傾向にある一人暮らしの高齢者の方が孤立しないよう、地域のコミュニティーとの関係づくりのお手伝い等を行なっています。
これらの活動を会社が評価するようなかたちで後押しして、従業員のみならず、会社自体の「社会的価値」を高められれば、結果として「経済的価値」にもつながると考えます。
当社は、生命保険会社の役割を超え、新たな価値を創造し、お客さま・地域社会等へお届けしていくことで、「10年後にめざす姿」である「『ひとに健康を、まちに元気を。』最も身近なリーディング生保へ」の実現をめざしていきます。

学生のみなさまへ伝えたいこと

当社は、企業理念「明治安田フィロソフィー」に共感していただける方々を歓迎します。「明治安田フィロソフィー」は、決して難しいものではありません。「社会に貢献したい」という気持ちや、「誰かの幸せになるために、何かをしたい」という想いがその原点です。人と社会とのつながり・絆のなかで、常に他者への感謝を忘れずに、自己の成長や感動や幸せを求めたいという気持ちが大切です。
私は、従業員に対して、人間には二つの「きづく幸せ」があると伝えています。一つは、「築く幸せ」。これは、個々が自分の夢、目標を思い描いてチャレンジするため、口に出して計画を立てて、たゆまず努力することで「築く幸せ」です。もう一つは、「気づく幸せ」。道端にある名もない草花に目を留めて美しいと感じたり、人との出会いを当たり前と思わず、常に感謝するという「気づく幸せ」です。この二つの「きづく幸せ」をあわせ持つ人こそが、「経済的価値」だけでなく「社会的価値」を生み出せると信じています。
みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています。