海外保険事業の目的は、成長が見込める海外保険市場からの収益を持続的・安定的に取り込み、長期にわたってグループ収益(保険料等収入・基礎利益)に貢献することで、お客さまの利益と安心感を向上させることです。
強固な海外事業ポートフォリオの構築、および事業運営態勢の高度化を通じて、当社収益における海外保険事業の中核化に挑戦しています。
1976年、日本の生命保険会社として初めて米国(ハワイ州)に進出し、パシフィック・ガーディアン生命を買収しました。
2010年以降、M&Aを通じて再度海外保険事業の拡大を推進し、インドネシア・中国・ポーランド・タイへ進出しました。
そして、2016年3月には当社として最大の投資(約6,000億円)となる米国スタンコープ社の買収に成功しています。
現在、米国・欧州・アジアの4ヵ国6社で海外保険事業を展開するとともに、ニューヨーク・シンガポール・ロンドンに現地法人を配置し、各地域の市場動向や新規投資案件にかかる各種調査・研究を行なっています。
ドイツの大手保険会社タランクス社と共同で、2012年にポーランドの大手保険グループであるワルタ社、オイロパ社にそれぞれ出資を行ない、関連会社化しました。ワルタ社はポーランド国内におけるブランド力、オイロパ社は商品開発力等に特に強みを有しております。
2010年に同社の前身である生命保険会社へ出資を行ない、関連会社化しました。同社は、個人保険・団体保険分野で幅広い商品ラインアップを展開し、成長市場である同国において安定的な収益基盤の構築に取り組んでおります。
2013年にタイの大手生命保険会社である同社に出資を行ない、関連会社化しました。同社は、「タイ国民によるタイ国民のための保険会社」という経営理念のもと、80年以上の歴史に裏付けられた高いブランド力を有しております。
1976年に同社への経営参画を行ない、日本の生命保険会社としてはじめて米国生命保険市場へ進出しました。その後、1985年に同社株式の100%を取得し、完全子会社化しました。同社は、ハワイ・米国西海岸を中心に、地域に根差した生命保険事業を展開しております。
2016年に同社株式の100%を取得し、完全子会社化しました。同社は、オレゴン州ポートランド市に本社を置く生命保険グループで、創業100年以上の歴史を持ち、世界最大の生命保険市場である米国において団体保険分野でトップクラスの生命保険会社です。
国内における少子高齢化や競争激化等により国内市場の成長率が長期的に低下する環境下でも、当社がお客さまに「確かな安心を、いつまでも」
提供していくため、「2026 年度までに海外保険事業等(※) の基礎利益相当額1,000 億円以上」の目標を設定しました。
この目標の達成を確実なものとするため、海外事業ポートフォリオの収益力強化に向けた取り組みとして、下図の3 点を推進しています。
(※) 海外保険事業に加え、明治安田損害保険会社等の生命保険以外の連結対象事業を含む
安定した成長と買収事業の着実な軌道乗せ・シナジー創出により、基礎利益や投下資本利益率の向上を推進します。
安定的な成長が見込める先進国、特に米国でのM&Aを最優先に取り組みます。
上記を支えるグローバル人財の育成・確保に努めつつ、海外保険グループ会社内のコミュニケーション・協働の充実化等を通じ、グループガバナンスやグループ経営管理態勢を高度化します。